ニョッキとわたし

この光景。
これがわたしの心に残るニョッキの映像。
パスタ工場へ行くと一番最初に目をやっていたのは、この光景。
そこにニョッキがある日が、楽しみだった。
10キロもの生地をひとつひとつ形にする。
そのひとつひとつにソースが「ちゃんと」からみますように。
そんな気持ちをこめて作っていた日々。
これがニョッキとわたしの思い出。
今日はふと、思い出していた。

わたしが求める私像とは何だろうかとふと、考える。
思い出すのはマンマの言葉。
「誰とどんなときに食べたものか」の記憶しか思い出せないって。
やっぱりおいしい料理は、おいしい記憶にならなくちゃいけない。
だからわたしは、おいしい記憶、おいしい思い出のお手伝い屋さんにならなくちゃいけない。

ニョッキを作っておいしいねと誰かと食べたことが
うれしい思い出になるように。
うれしい記憶として残るように。
わたしは私にできることを。