もうすぐ2008年

コトコト通信更新をするまでにずいぶん、時間が空いてしまいました。気がつけばもうすぐ2008年に。

実はこの記事をupすることなく、レッスンをお休みすることになってしまいました。ご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し 訳ありませんでした。皆さまの温かいお心遣いのおかげで、なんとか持ちこたえています。おかげさまで少し落ち着いてきたので、よろしかったら書きっぱなし になっていた私の12月の思い出を読んでください。

「12月は仕事を休んで帰ってきなさい。」

イ タリアにいた頃、マンマに言われて私はフィレンツエの実家に戻ったことがあります。そこで待っていたのは「マンマ・マスター」というお料理教室。マンマ・ ロッサーナが家族のために30年以上作り続けてきた料理をマスターするというのが最大のテーマでした。「嫁と姑という関係になる前に伝えたいことがあ る。」と手渡された用紙には12月のレッスン予定表がずらり。しかも試験日まで決まっており、私はまさに手に汗握る日々でした。

そんな数々の料理の中で、一番伝えたいとマンマが言った料理。それがラザーニャでした。
生地の配合。ラグーの作り方。組み立て方。ひとつひとつマンマのルールがあり、それを知るたびに私は「マンマの家庭料理」にどんどん魅せられていきまし た。きっと家族は迷惑だったと思いますが、ふたりで毎日毎日、ラザーニャを山のように作りました。そして無事にラザーニャ試験に合格したとき、マンマが 言ってくれました。「これで安心して日本へ息子を送り出せる。」と。

「食 べることは、conviviumでしょう!」これがマンマの口癖でした。conviviumは「ともに暮らす」という意味。高級レストランのような食事は 必要ない。飾らない姿で、家族のために愛情をこめて料理をすることが大切と教えてくれたマンマの料理は、いつも家族が原点だった。そしてそれは、今まで 習ったどんなイタリア料理より、素朴でおいしかった。あのときから、コトコトパスタは始まった気がします。家族が原点のイタリア料理を日本でも作り続けた い、という気持ちに突き動かされて、今日の今日まで過ごしてきました。