筆記体がつなぐもの

留学準備としてこのところ、長女がイタリアの筆記体の練習をしています。

私が日本で習った筆記体とはちょっと違ってFやZ、Pにイタリアの風を感じますが、とくにOが面白い。最後にOの右上にちょこんと線を足す。毎晩、見ているうちに私も苦手だった筆記体の文章を読むのが少しスムーズになっていて棚からぼたもちです。

筆記体を書きながら娘がこんなことを言いました。

「マンマ知ってる?この前ノンナが言ってたんだけど、CORSIVO(=筆記体)は手をつないでいるんだって。字と字の間をつなぐんだよ。家族もCORSIVOと同じだから離れて住んでもつながってるよって言ってたよ。」

フィレンツェの義母の何気ない言葉が、娘の心に残り、私の心にも刺さりました。

準備を進めていくうちに、まだまだ幼いうちから私たちの手元を離れ、イタリアで暮らすことを娘がこの先どんな風に思うのだろうと正直何度も考えてしまうのですが、筆記体のごとく、どこにいてもつながっているから大丈夫という義母の言葉を信じてみようと思いました。

一度きりの子育て、無茶な選択だったとしても、挫折も反省もあったとしても、イタリアの家族に囲まれて過ごす時間を味わってほしいという思いを実行すべく、義母のように上手に背中を押してあげなければと思い改めています。

ひとまず娘が筆記体の練習をさぼらず(←これがあやしい)真面目に頑張れますように。