🍊 イタリア料理の後は果物

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流れを重視するイタリア料理では、食後に口をさっぱりさせるという意味でフルーツは必須。昼食後も夕食後も、ほぼ毎回、果物を食べます。

娘の通うフィレンツェ市の給食カレンダーでもこの通り。「frutta」というのが果物なのですが、ほぼ毎日メニューにあります。

私自身は日本の田舎育ちで、果物は食後という定義はなく、あったら食後にも食べるし、みかんにコタツもするし、おやつにもする。そんなイメージでしたが、イタリア人と暮らすようになって変わったなあと思うことのひとつが「食後のフルーツ問題」。

「今日は果物、何にする?」と何種類か常に常備しておくのが当たり前に育った夫に、日本は果物が高いから、季節ごと1種類しか用意できない旨を分からせるのに時間がかかりました。さすがに在日15年を超え、今は文句は言いませんが。

そんな我が家で果物を用意できなかった日に役立ったのが、静岡県浜松市にある三ケ日みかんのシロップ漬。近くに住む三ケ日出身の友人が分けてくれたり、ときどき実家の母が送ってくれるシロップ漬は、我が家では本当に心強い食後の保存食でした。

昨年末にみかんをたくさん頂いたので自分なりに挑戦してみたところ、まだまだ完璧とは言えませんが、あの味に少し近いものが出来ました。それから冬のうちに!とせっせと保存中の三ケ日みかんのシロップ漬。

ちょっと手馴れてきたのでレシピをご紹介します。

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1.みかんの皮をむき、房に分けます。

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2.鍋に3リットルの水を入れて火にかけ、沸騰したら重曹大さじ1を加え溶かします。そこにみかんを加え、約2分茹でます。みかんの品種によって薄皮の厚みが違うので、目安は浮いてきてみかんの薄皮が透き通るまで。当然ながら大量のシロップ漬作りでは、みかん全量は一度に茹でれません。鍋に入る量ずつ、少しずつ茹でます。

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3.みかんを氷水にとり、水を2~3度変えながら氷水につけて冷まします。冷めたら薄皮をつるり!と指でつまんで取ってざるにあけて行きます。

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4.鍋に700gの水と250gのグラニュー糖を入れ、火にかけてシロップを作ります。みかんを瓶につめ、熱々のシロップを流し込みます。蓋をして長期保存したい場合は煮沸します。煮沸しなくても冷蔵庫で1ヶ月は保存できるので食べきれそうなら冷蔵庫で。作りたてはシロップの甘みがみかんに染みないので2〜3日後の方が美味しいです。

イタリア料理の食後に、毎日の食後にオススメです。しかもこの作業、とても楽しいです。みかんが安く出回るこの季節に私もせっせとみかん仕事を。将来は「趣味:みかんのシロップ漬を作ること」と書ける自分になりたいです。